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年金受給者と被保険者との公的医療保険の支出額比は、1997年の旧西ドイツの一般地方疾病金庫(AOK)の調べによると、一人当り1,068マルク対750マルクであった。なお、この場合、医療の絶対額のみが年金受給者においてより高いだけでなく、年毎の成長率も高い。疾病給付の伸び率は前年比でそれぞれ5%と0.3%であった。さらに、施設治療費はこれを越えて高く、年金受給者に対しては3,018マルクが給付され、被保険者は1,046マルクとなっており、前年比でそれぞれ2.7%と1.2%の増加であった。(Handelsblatt,1998.)。図表23-1は年齢に比例して治療費が増大することを示している。

高齢者は最善のの治療を要求する権利があることから、今後さらに医療費は高騰するものと見られている。現在、手術費の1/3は70歳以上の患者によるものであり、しかも、手術と入院費のみが高いのではなく、手術後の治療やリハビリが長くかかるため、

 

図表23-1 医療支出:年齢に比例して治療費は増大する

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