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図表13 出生動向指数 1950-1995年

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1)数値は婚姻ペア数のパーセントを示し、( )内は女性数のパーセントを示す。

2)15-44歳の女性対象。

3)旧西ドイツのザーランドと西ベルリンを除く。

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また、ドイツは日本と同様かそれ以上に女性が働きにくい社会環境であるともいえる。図表14が示すように、就労している女性は子供のいない者が多い。また、注目すべきは、60-64歳で働いている女性は子持ちの女性群であり、子の無い女性の数を上回っているが、これは収入が足りないからだと言われている。しかしながら、現状では、65歳を越えて社会扶助(生活扶助)を受けている高齢者はドイツでは少なく、5%以下である(図表15参照)。(Die Zeit,1998.5.7,頁33)。今後、高齢女性とりわけ後期高齢女性が増加すれば状況は少し変わってくるかもしれないが、イギリスの40%に昇るとは考えにくい。(図表16は2030年までの「女性の余剰」の傾向を表している)。こうした高齢女性の状況については、配偶者が亡くなった場合、配偶者の税抜き所得の約60%を年金として受給する者が多く、自分自身が働いた所得に対する年金を選ばない者が多いからであろうとみられている。(図表17参照)

 

 

 

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