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3. 台北市とその近郊地域人口の高齢化

 

1. 人口増加

 

台北市とその近郊を含む台北盆地開発の歴史は、17世紀の初め頃迄に遡るが、主に原住民で人口も少なかった。1841年の戸口調査では、約2万5千人、1905年の国勢調査では、107,616人に増加していた。1920年176,521人の人口で、市として発足し、毎年約3.5%の割合で成長し、1944年に40万の人口に達した。しかし、1945年終戦後、日本人の引上げと戦争末期の市民の疎開によって、人口は335,397人に減少した。その後、台湾の主要都市として急速に増加し、1946年の23.4%、1947年の16.8%、1948年の13.9%、1949年の21.6%と未曾有の増加率を記録した。これは、主に大陸から撤退した人口の移入によるもので、最近の高速度人口高齢化(特に男性)の主要な原因の一つとなった。

その後も人口数約3〜7%の年増加率を保った。1967年に123万人に達し、附近の北投、土林、内湖、南港、本柵及び景美等の郷鎮を合併して、人口数が一躍160万人に増加した。しかし、その後の人口年増加率は、1969年の6.7%を頂点に、1970年の3.36%、1975年の1.98%、1980年の1.1%

 

図2 台北市の人口増加

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