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デイサービス、ショートステイ等の在宅福祉サービスの拡充も必要となってくる。そして、高齢者が寝たきり状態になった場合や家庭事情等のため家族から必要な介護を受けることができない場合には、老人医療福祉施設の入所が必要になるので、このような施設の拡充が必要である。

 

2. 老人福祉サービスの普遍化が必要である。

 

老人福祉サービスをうける対象をもっと広げる必要がある。現在、生活保護老人を対象としている無料サービス提供は消極的な老人福祉であると思われる。サービスが必要な老人はだれでもサービスがうけられるようなサービスの普遍化が必要であると思われる。

 

3. 高齢者の生活の質の向上のために余暇活用の方案が必要である。

 

平均寿令の延長で老年期が長くなり、少産傾向のため子女養育期は短くなっている。そして、大部分の人たちは停年退職と共に長い老年期を送らなければならない。活力のある高齢社会、生き甲斐のある老年期のために老人活動にたいする社会的支援が必要である。

 

〈大邱・慶北における老人の電話相談〉

社団法人韓国老人電話相談センターは、1994年3月にソウルで設置された老人相談機関である。ここでは、老人と老人を扶養する家族に対して必要な情報提供と相談を受けるサービスを実施している。

大邱市では1996年7月に「大邱・慶北老人電話相談センター」として開所され、相談内容は次のとおりである。

現在、ソウル、大邱以外では釜山、光州に同様のセンターが設置されている。

 

大邱・慶北老人電話相談センターにおける相談内容(1997年1月〜12月)

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