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老研式活動能力指標との関連をみると、いずれの者も活動していた者の方が得点が高い傾向がみられた。活動の有無別にグループ間比較すると、活動していなかった者では市内転居者で得点が高かった。介助の必要度との関連をみると、いずれの者も活動していた者の方が得点が低かった。活動の有無別にグループ間比較すると、活動していなかった者では市内転居者で得点が低かった。したがって市内転居者は他の者と比較して、活動していなかった者の日常生活能力が高いことが示された。傷病の有無との関連をみると、いずれの者も活動していた者の方が有病率が低かった。活動の有無別にグループ間比較すると、グループ間で大きな差はみられなかった。

表2-26に移動後の社会活動(個人的活動)の実施状況を示した。活動をしている者の割合は、転入者43%、転出者46%、市内転居者42%で、グループ間で大きな差はみられなかった。性、年齢との関連では、いずれの者も男性、年齢の低い者の方が活動している傾向がみられた。

性別で比較すると、男性では市内転居者で活動している者の割合が小さかったが、女性ではグループ間で大きな差はみられなかった。年齢階級別で比較すると、65〜69歳では市内転居者で活動している者の割合が小さく、70〜74歳、75〜79歳では転出者で活動している者の割合が大きく、80〜84歳では市内転居者で活動している者の割合が大きく、85歳以上では市内転居者で活動している者の割合が小さかった。また前期高齢者では市内転居者で活動している者の割合が小さかった。

老研式活動能力指標との関連をみると、いずれの者も活動している者の方が得点が高い傾向がみられた。活動の有無別にグループ間比較すると、活動していない者では市内転居者で得点が高かった。介助の必要度との関連をみると、いずれの者も活動している者の方が得点が低かった。活動の有無別にグループ間比較すると、活動していない者では市内転居者で得点が低かった。したがって市内転居者は他の者と比較して、活動していない者の日常生活能力が高いことが示された。傷病の有無との関連をみると、いずれの者も活動している者の方が有病率が低かった。活動の有無別にグループ間比較すると、活動していない者では市内転居者の有病率が高かった。

表2-25表2-26で移動前後の社会活動(個人的活動)の実施状況を比較すると、いずれの者も活動している者の割合が減少しており、その傾向は転入者で顕著にみられた。またその傾向は性別、年齢階級別でみても同様にみられた。

表2-27に移動前の活動状況別にみた移動後の活動状況を示した。移動前に活動していなかった者に関しては、そのほとんどが移動後も活動していないが、転出者は他の者と比較して、移動後に活動している者の割合が大きかった。移動前に活動していた者に関しては、転入者、転出者で移動後に活動していない者の割合が大きかった。

 

 

 

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