6. 福祉サービス利用
(1)移動前の福祉サービス利用の状況
表2-13-1、表2-13-2に移動前の福祉サービス利用の状況を示した。福祉サービスを利用していなかった者の割合は、転入者84%、転出者81%、市内転居者89%で、いずれの者もほとんどの高齢者が利用していなかった。ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイなどの在宅福祉のみを利用していた者の割合は、転入者13%、転出者14%、市内転居者10%で、グループ間で大きな差はみられなかった。特別養護老人ホームなどに入所していた者の割合は、転入者3%、転出者4%、市内転居者1%で、いずれの者も利用率は非常に低く、またグループ間で大きな差はみられなかった。したがって、移動前の福祉サービス利用の状況はグループ間で大きな差がないことが示された。福祉サービスの利用状況を詳しくみると、いずれのサービスについても、グループ間で大きな差はみられなかった。
性との関連では、いずれの者も女性の方が在宅福祉のみを利用していた者の割合が大きかった。また年齢との関連では、いずれの者も高齢の者の方が在宅福祉サービスのみを利用していた者、施設に入所していた者の割合が顕著に大きかった。