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(4) 船首に波を受けての航行

 風浪や、うねりを船首20度〜30度の角度に受け航行すれば、船体は比較的安定します。風浪に対し直角に航行した場合、時には激しいピッチングに見舞われ、船首が波頭に突っ込み、打ち込んだ波浪の衝撃により、操舵室窓の破損や機関及び機器に障害を与える事があります。
 又、波高は常に一定しておりません、時には平均波高をはるかに上回る大波が押し寄せます。波の状態を良く観察し、波高に合わせてこまめに速力調整を行い、波浪等の衝撃を和らげるため減速します。
 特に夜間の場合、波高の観測は困難になります。一つの目安として、白波を観測します。白波は夜間でもある程度観測可能です。波頭に砕ける白波が多い場合は、大波と判断し舵効を失わない程度まで速力を減ずるこが大切です。

 

 

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