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? 緊急時の対応と応急措置

=1.曳航=

 機関・舵事故等で自力航行不可能となった船舶の救助方法は、曳航が一般的です。 小型船の場合、曳航作業が比較的簡単なため、安全確認がおろそかになりがちです。 曳航作業は、曳く側(曳船)と曳かれる側(被曳船)、双方の安全性が確認され、初めて可能となります。


(1) 曳航の可否を判断する

 無理な曳航は、船体機関及び設備の損傷を引き起こし、最悪の場合、船体の沈没につながります。

?被曳船の状態(船型・トン数・損傷、浸水の程度・傾斜の有無等)及び自船の曳航能力(機
  関馬力・曳航設備・曳索等)を調査し、曳航の可否を判断します。
?気象海象(風向・風力・潮流・うねり・波・視程等の海上模様)及び水路状況等から曳航時
  の安全性を判断します。
?曳航地までの距離及び所要時間から、必要な燃料が確保されているか確認します。


 

 

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