日本財団 図書館


高齢者における継続的な運動・スポーツが体力および情緒・行動面に及ぼす影響
−運動クラブに所属する高齢者の4年後の追跡調査−


 研究方法
 1.「すこやかスポーツ連合会」の概要19)
 本対象者は全員が「すこやかスポーツ連合会」に属している.この「すこやかスポーツ連合会」(以下運動クラブと略す)は,平成4年春に始まった京都市中央老人福祉センター主催の「すこやかスポーツ教室」の受講修了者が,その後も継続して活動をすすめるために,種目単位で自主的にクラブを発足させ(同年秋),クラブ相互間の交流と親睦を深めること,継続的にスポーツを楽しむことによる健康づくりを目的に設立された.現在,11クラブから組織され,各クラブでは,練習場所の確保から練習メニューの計画等全て,クラブ会員自身が自主的に運営している.今回の対象者が行っている種目はダンス,卓球,ソフトバレー,バドミントンのような動的な運動要素の強いレクレーション的なものから,気功,太極拳のように静的な運動要素が強い健康体操的なものまで9種目である.クラブ活動は,各種日毎に,専門家の指導のもとで週1回,約2時間程度行われている.図1には,運動クラブの概要および本対象者の参加種目の内訳を示した.




図1 すこやかスポーツクラブ連合会の概要と本対象者の参加種目の内訳
 



前ページ    目次へ    次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION