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在宅高齢者の生活体力と日常生活状況との関連


 2.生活習慣と生活体力との関係
 生活体力と生活習慣の各項目との関係についての共分散分析の結果を表3にそれぞれ男女別に示した.男性で生活体力との間に有意な関係が認められたのは睡眠時間と趣味・稽古事であった.女性では睡眠時間と運動・スポーツにおいてそれぞれ有意な関係が認められた.共分散分析により有意な関係が認められた項目についての多重分類分析の結果を男女別に図1に示した.その結果,男性においては,睡眠時間では「7時間未満」の群が最も生活体力が高く,「9時間以上」の最も多い群で最も低く,「7時間以上9時間未満」の者が両群の中間値を示す関係が認められた.趣味・稽古事においても,「よくする」者が最も生活体力が高く,次いで「ときどきする」者,「ほとんどしない」者の順に高い値を示した.女性においては,睡眠時間では「7時間以上9時間未満」の者が最も生活体力が高く,「7時間未満」の者はほぼ平均的な生活体力を示し,「9時間以上」の者は最も低い値を示した.運動・スポーツについては,「する」者で生活体力が高く,「しない」者で低い関係が示された.

表3 生活体力と生活習慣との関係(共分散分析)



図1 生活体力と生活習慣との関係(多重分類分析)



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