中学生女子バレーボール部員の部活動への意識と部員一顧問間の相互理解度との関連
5.調査結果の学年差
1)学年と部員の部活動への意識との関連
学年と部員に対しての部活動への意識調査との関連をみると,指導者の効果性において,1年生一2年生,1年生一3年生の間で1年生の
得点が有意に高かった.部への満足感,今後のバレーボール継続においては,1年生一2年生,1年生一3年生,2年生一3年生の間で有意
な差があり,3年生より2年生,2年生より1年生といった学年が低いほど高い得点の傾向がみられた(図14).
図14 学年別にみた部員の部活動への意識
2)学年とTSMIとの関連
学年とTSMIとの関連では,1年生と2年生の間では,目標への挑戦,技術向上意欲,練習意欲,困難の克服,競技価値観,失敗不安,緊張性
不安,冷静な判断,精神的強靭さ,コーチ受容,対コーチ不適応,ルーズな生活態度の尺度において,より望ましい方向に1年生の方が有意
に高かった.1年生と3年生の間では,目標への挑戦,練習意欲,精神的強靭さ,コーチ受容,対コーチ不適応の尺度において,1年生の方がよ
り望ましい方向で有意に高かった.勝利志向性においては,逆に3年生の方が1年生より有意に高かった.2年生と3年生の間では,勝利志向
性において,3年生の方が有意に高かった(図15).
勝利志向性に関しては,3年生が他学年より高く,勝利志向性,闘志,努力への因果帰属,知的興味,計画性を除いた12項目において,学年が
低いほどより望ましい得点の傾向がみられた.
図15 学年別にみたTSMIの尺度得点
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