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フィットネス向上の科学 1998?体育科学 第27巻?

 事業名 日本人の体力向上に関する調査研究
 団体名 体育科学センター 注目度注目度5


高齢者の日常生活動作遂行能力と下肢筋出力レベル

岩岡 研典  吉武 裕*  島田 美恵子*
松村 康弘*  垣本 斉**  国吉 幹夫**


Functional ability of daily physical activities
and lower muscle outputs in the elderly

Kensuke IWAOKA, Yutaka YOSHITAKE*, Mieko SHIMADA*,,
Yasuhiro MATSUMURA*, Hitoshi KAKIMOTO** and Mikio KUNIYOSHI**


 To examine the threshold muscle power output level for completing daily physical activities, 375 country residents aged 60-79, study 1, and 51 city residents with higher fitness aged 60-76, study 2, were assessed in terms of maximal two-leg extension power, maximal isometric knee extension
strength and other motor performances. Functional ability of daily physical activities were evaluat ed by a self-administered questionnaire. The activities asked were related to the lower extremity functions and included such activities as rising from a chair, getting on a escalator, and 4 other daily activities in addition to experience with fallig during the recent year. Maximal leg extension power and maximal isometric knee extension strength was significantly higher in subjects who had completed all activities with out falling than in those who had some difficulties performing more than I activity and/or had experienced falling in study 1. From this result, the maximal leg extension power threshold needed to independently complete the daily physical activities was supposed to be around 9 W/kg for females and 14 W/kg for males, tentatively. In study 2, female city residents showed a higher level of lower muscle power output and all had completed daily physical activities with some experiences of falling. Therefore, the falling problem might be related to factors other than muscle power output in these highly fit elderly people.
(Rep. Res. Cent. Phys. Ed. 27 : 70-76, 1998)

 高齢者を対象にして行われた近年のトレーニング実験は、現代社会の健康な高齢者の機能低下のかなりの部分が、廃用に よるものである可能性を明らかにしている3,4)。老年期における生理的機能の低下を抑制し、日常生活に必要な活動能力を ある程度高く維持することは、高齢者の人生の質(QualityofLife)を保障するうえできわめて重要な課題である。近年、日常生活 に必要な活動能力の指標として、身体的に自立した生活を営むための下限となる体力レベルに関して、いくつか研究報告が なされている。例えば、YoungとSkelton14)は利き足の体重あたり脚伸展パワーが“2-3W/kg”以上という値を提示している。 また,浅川ら1)は後期高齢女性を対象にした測定結果から、起居・移動動作の自立に必要な筋力の目安を示している。
 筆者ら5)は脚筋力と歩行能力、静的平衡機能との間に高い相関関係があることを都市部在住の成人女性を対象とした横断 的研究から報告した。平衡機能あるいはバランス能力は加齢にともなって低下することが明らかな指標であり、特に高齢者に おいては「転倒」の問題に深く関連していると考えられている。
 身体的に自立した生活を営むための下限となる体力レベル、あるいはこれらの体力レベルと高齢者の“転倒”との関連等に ついての検討を進めるためには、さまざまな体力レベル、ライフスタイルの高齢者を対象としたデータの収集が必要不可欠で ある。
 そこで本研究では、郡部および都市部に居住する高齢女性を対象とした調査測定を行い、主に下肢筋群のパワー、筋力と日常 生活動作の遂行レベル、転倒の有無などとの関連についての基礎的な情報を収集することを目的とした。


東京女子大学 Tokyo Woman's Christian University
*国立健康・栄養研究所 National Institute of Health and Nutrition
**南勢町立病院 Nansei Hospital


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