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 研究結果
 結果はすべて学年ごとに平均値と標準偏差にて表1〜6に示した。表1に身長、体重、皮下脂肪厚を示した。体重は学年間の差は 有意であり、2年生が大きかった。
 表2に等速性脚筋力と脚伸展パワーをまとめた。両学年共に、等速性脚筋力の左右間の差は有意ではなかった。屈曲力(右)、伸 展力(左)、脚伸展パワーには学年間の差は有意であり、2年生が大きかった。
 表3に走能力とVo2maxとその関連項目を示した。学年間の走能力の差は有意であり、2年生が優れていた。Vo2maxとその関連 項目では体重あたりのVo2max(以下、Vo2max/wt)と最大換気量の差は有意であり、Vo2max/wtでは1年生が、最大換気量では2年生 が大きかった。
 表4に1日あたりのエネルギー消費量と摂取量を示した。消費量と摂取量とも、2年生が有意に大きかった。しかし、各学年での 消費量と摂取量との間の差は有意ではなかった。また、両者の差であるエネルギー収支では、1、2年生ともに消費量の方が大き かったが、エネルギー収支は学年間に有意な差はなかった。なお、個人のエネルギー収支についてみると、1年生では391〜−814 kcal、2年生では416〜r734kcalであった。
 表5に3大栄養素の摂取量、所要量および充足率を示した。充足率では1年生の炭水化物を除いた全てで100%を超えていた。 また、充足率にて学年間に有意差があったのは蛋白質だけであり、2年生が大きかった。摂取量で学年間に有意差があったのは 蛋白質と炭水化物で、いずれも2年生が大きかった。所要量では脂肪と炭水化物に学年間に有意差があり、いずれも2年生が大 きかった。
 表6にミネラルとビタミンの摂取量、所要量および充足率を示した。1年生の鉄の充足率が100%をわずかに下回ったが、他の全 ての項目は100%を上回った。また、摂取量、所要量および充足率の全てにおいて、学年間の差は有意ではなかった。

表1 身長、体重、皮下脂肪厚

表2 等速性脚筋力と脚パワー

表3 走能力と全身持久力

表4 エネルギーの消費量と摂取量

表5 三大栄養素の摂取量、所要量および充足率

表6 カルシウム、ビタミンの摂取量、所要量および充足率



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