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D 健康問題の臓器系統等別頻度(表3、図2)
 プライマリ・ケア国際分類に従い、健康問題を臓器系統等で17に分けると、心血管系が最も多く、続いて消化器系、呼吸器系となっているが、骨運動器や皮膚の問題、精神心理的問題など多岐にわたる健康問題が認知されている。

    図2  


E 主訴および来診理由(表4、表5)
 主訴および/または来診理由はプライマリ・ケア国際分類ではRFE(REASON FOR ENCOUNTER)とされている。EPISODEが医師が認知する健康問題のまとまりであるのに対して、RFEはそれよりもより患者の医療への要求を反映する。今回は、78個のRFEが認識され、その内訳は表5・表6に示すとおりである。
 RFEは多岐にわたるが、そのうち、主訴では、発熱、便秘などの急性の健康問題によく見られる、ありふれた症状が主である。その他の来診理由では、臓器系統等別の記号をとり、共通する番号だけであらわすと(表5)慢性の健康問題についての診察や薬・注射の要求が多いが、予防接種や社会福祉サービス利用のための書類作成も見られる。また、保健婦、ホームヘルパー、看護婦、医師などが、診察して発見した健康問題も散見される。

 

 

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