日本財団 図書館



表9 便秘の対処・治療法が形成された時期およびその由来


B.N-of-1 trial
 対象患者は1名で、74歳女性の不眠患者。対象薬は、Brotixolam とEstazolamであった。投与日数は7日間であった。評価は、眠れたかどうかで行った(全然眠れなかったが0mm、ぐっすり眠れた100mm)。この患者は不眠薬を服用した既往はない。またこの患者からこの調査に対する意義を理解し参加することに同意する旨が与えられた。
 VASスコアは、Brotixolamは55.3±9.8mm、Estazolamは39.9±10.8mmであった。その差は、15.4mmであったが、p=0.31と統計学的有意差は認めなかった(図1)。判定は、BrotixolamはEstazolamに比し、Beneficialtrend(有効傾向)であった。結果を示した後、医師および患者ともに結果に同意し、Brotixolamが治療薬として選択された。医師および患者に、調査を中止するような問題は生じなかった。

図1 N-of-1 trial(不眠、74歳女性)

 

前ページ    目次へ    次ページ