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第4節 美濃加茂市におけるイントラネットの概要
 〜情報航海(公開)への船出はイントラで!ホウレンソウで育った「ポパイ」が船長です〜

4−1 警笛一声
 庁内の情報洪水の荒海の中を、決死の覚悟で船出する。人はこれを「情報航海」と言う。果たして、運命や如何に!
 と言う訳で、情報公開で騒然とし始めた世の中ですが、タイタニック号じゃあるまいし、まさか遭難する訳でもなしと思っているご同輩諸兄。これは、警笛の始まりなのですよ。
 嵐が過ぎ去るのを黙々と耐えておれば、その内、再び平穏な公務員生活が戻れると考えるのは、多少甘いのでは。予想されざる第2、第3の事態がすぐに待っております。
 と言うことで、この拙論は庁内LANをイントラで構築し、いっそのこと、その大半をインターネットを通じて情報公開し、市民に「報告し、連絡し、相談する」ホウレンソウ機能を満載した「ポパイネット」とも言うべきネットワークを築きあげるべきでは、と言うのがテーマです。(因みに、ポパイは水夫です)

4−2 「魚とおなじ、新鮮でなければ−」
 そもそも庁内LANなんて、ただの「水道管」に過ぎない訳で、蛇口をひねると出てくる「水」こそが重要です。であれば、その水の質が「新鮮」で、しかも、誰でもが自由に飲める「簡単さ」が要求される訳です。つまり「新鮮・簡単」が庁内LAN成功の条件です。
 情報の新鮮さについて言えば、本市の場合、庁内回覧文書を「モーニングボード」(図−1)と言う名前で電子掲示板化しておりますが、この情報は1日単位で強制的に掲示板から剥がされます。常に、その日の最新情報しか貼ってありません。(過去の情報はストック画面で見れます。)要するに、・魚屋の魚が古かったりすれば、誰もその店の魚は買わないのですから、陳列棚の中はいつも新鮮であるように心がけることが必要と思います。
 次に、蛇口をひねるような簡単さが、パソコンに求められている訳です。蛇口つまり、マウスをクリックするだけで情報が出てくるべきでしょう。そもそも、パソコン研修を開いて、あ〜だ、こ〜だと説明しなければならないなんて、石器時代の話です。課長さんでも部長さんでも、テレビのチャンネルを変える簡単さで、パソコンの情報を見れる環境が必要であると言うことです。そこで、イントラです。イントラは、水道の蛇口のような簡単さをパソコンで実現できます。


図―1

 

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