(2)アプリケーション開発時の反省点
今回開発したアプリケーションは、利用者自身が情報の登録と削除を行い、かつ重複登録を許さないなどの制約が多かった。その結果、Webブラウザに現れない内部処理が複雑となり、予想以上に開発に時間がかかることとなった。
また、プログラミングの最中に、事前に行っておいた設計やデータ構造に問題が見つかり、途中でデータ構造の変更を行ったことから、完成していたプログラムについても、一部手直しを行うなどの問題も生じた。
内部処理が複雑な場合や、アプリケーションで必要とするデータ項目の数が多くなるほど開発に時間がかかり、プログラムのバグの発生頻度も多くなりがちである。
単にHTMLを表示するだけのアプリケーションは容易に作成できるため、何でもWeb上で処理を行おうとしがちになる。しかし、処理が複雑になる場合には、通常のアプリケーション開発と同等もしくはそれ以上の時間がかかる場合もある。そのため、WebサーバやWebブラウザなどの稼動環境を限定して、ベンダーより提供される開発ツールなどを用いたり、イントラネットを利用せずに処理を行うなど、開発に対する方針を事前に検討することが必要と思われる。
5−3 アプリケーション開発の結果
(1)アプリケーションの内訳
今回開発したアプリケーションなどの内訳は以下とおりである。
?@HTMLファイル 5ファイル(担当課用2ファイル)
?ACGIプログラム 14ファイル(担当課用4ファイル)
?Bその他プログラム 2ファイル(抽選処理用)
?Cデータファイル 6ファイル
(2)アプリケーション開発に要した工数
今回の開発で要した工数の概算についてまとめる。ここでの工数は、現状把握に要した工数やWebサーバの設定に関する工数などは含めず、アプリケーション開発作業だけに要した工数である。なお、開発者には、C言語及びHTMLのスキルを有することを前提とする。
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