第3節イントラネットの運用
イントラネットの運用では、導入時に整備された運用体制の維持管理だけでなく、利用環境の改善や利用状況の把握、障害時の対応などが行われる。
運用に関する基本的な役割分担としては、システム管理者が全体を統轄し、部門管理者が部門内での運用管理を行うという役割分担となるが、場合によっては、部門内で閉じるネットワークや部門サーバの管理などは、部門管理者が行う必要がある。いずれにせよ、両者は互いに連絡をとりあって、運用ノウハウを蓄積・活用していくことが望ましい。
また、システム管理者と部門管理者は、ネットワークの利便性の向上を目指し、ネットワークやソフトウエアに関する技術動向に注意を払うことが大切である。
図3−3 イントラネットの運用
3−1 サーバ管理
システムを常に安定した状態で稼働させ、障害時にも迅速に対応するためには、サーバやネットワークの管理は必要不可欠である。
日常的に行うべき作業内容としては、ディスク管理とバックアップがあげられる。ディスク管理はネットワークや共有資源の効率的利用のために不可欠である。また、日常的なバックアップは電源の無停電化、ディスクの二重化などとともに、ソフトウエアやハードウエアに障害が発生した場合、最少限の時間や被害で復旧するための障害対策として有効である。
その他の作業としては、システム運用体制の維持と定期的なメンテナンスがあげられる。特に、定期的なメンテナンスでは、サーバ停止に伴って、全庁的に影響が出ることが予想されることから、事前にメンテナンススケジュールを利用者全員へ連絡し、周知を図る必要がある。
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