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2−3 システム管理方法の整備
 ネットワークを円滑に維持していくためには、ネットワーク環境や導入されたソフトウェアなどの所在を明らかにし、文書化しておく必要がある。さらに、セキュリティ対策などについても文書化し、安全な運用に心がけることが重要である。

(1)ネットワーク環境の文書化
 システム管理者は、ネットワークの管理を始めるにあたって、ネットワークに関する情報をすべて文書化し、維持管理することが重要である。具体的には、全庁サーバのハードウエア構成、ネットワークケーブルの配線図、ハードウエア/ソフトウエアの目録、IPアドレスの割り振りとマシンの配布先、オペレーティングシステムの設定情報及び全庁サーバの設定情報などについて、明文化することが望ましい。
 また、万一の場合に備えて、ハードウエアの保守記録や代替機器などの目録、ハードウエア固有のセットアップ及び設定用のディスク、CD-ROMの内容とその正確な保管場所などについて文書化しておくことも大切である。なお、部門管理者や利用者に対して、ハードウエアのアップグレードと設定の変更をタイムリーに連絡するための手順も確立しておく必要がある。

(2)セキュリティ
 イントラネット安全確保のためには、パスワードの設定・変更やユーザアクセスの監視、ウイルスのスキャンなど、必要と考えられるセキュリティ対策に関する方針をまとめ、手順化しておく必要がある。その際、全庁サーバの設置場所を立ち入り禁止にしたり、コンソールをロックするなど、単純なセキュリティ対策を見落とさないようにする必要がある。
 さらに、セキュリティ対策の一環として、ウイルス対策用ソフトウエアを、すべてのサーバとクライアントマシンに配布し、システム管理者による一元管理の下で、ウイルスパターンの更新などを行えるように手順化しておくことが望ましい。

 

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