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沖縄の自然を覗いてみよう!

 みなさんは、学校や家の周りを歩いているとき、空き地に生えている草花、庭にある木々、道ばたで出会う動物や昆虫に目をとめたことがありますか。私たち人間は、そうした自然と共に生きています。
沖縄で過ごす4日間に、どんな生き物たちと出会えるでしょうか。ここに、沖縄に住む代表的な生き物をみなさんに紹介します。同じ地球に住む仲間として、マナーを守り、双方にとって住みやすい地球を保っていきたいですね。

1.ヤンバルの森に住む生き物たち

 ヤンバルの森は、沖縄本島の北部にあります。ここには、世界的にもめずらしい生物がたくさん生息しており、地球上でヤンバルの森にしか見ることのできない動植物は、192種に及びます。みなさんは、国内体験海洋セミナーのメンバーとして、ヤンバルの森に自然散策へ出かけます。どんなめずらしい種類の生き物がいるのか、事前に少し学習しましょう。

鳥類:

ヤンバルクイナ

 全長約30cm、くいなのなかまです。沖縄島北部の湿った森林に生息しています。昼は地上でえさを探し、夜は木の上で眠ります。特別天然記念物に指定されていて、数はとても少ないです。

ノグチゲラ

 全長約30cm、きつつきのなかまです。沖縄本島北部の山原(ヤンバル)の森林だけに生息しています。しい、かしの暖帯林に住み、木に穴を掘って巣にしています。「キョキョ」と鳴きます。オスは頭部が赤くて体全体が暗赤色。メスは頭部が黒褐色で、オスと比べると体の赤みが少ないです。翼を広げると5本の白い線が現れるのが特徴です。特別天然記念物に指定されていて、数はとても少なく、100羽程度と推定されています。

 

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