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F.安静と血圧

 すでに述べたように,かつていわれた基礎血圧は当初の臨床的意義を失ってしまったが,個々の症例を代表する血圧値を得たいという臨床的需要は依然として高い。白衣性高血圧にみられるように患者の中には受診することによってのみ異常をきたすもののほか,医師やナース,あるいはテクニシャンなどの測定者によって血圧値を異にするものもあり,さらにはひとに対するより機械に対する反応のほうが一般に低いということから,自動血圧計で連続して20-30分間2分ごとに測定するという方法が試みられているので,以下にその詳細について述べる。
 

図42安静時血圧の時間による推移

 

 

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