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表2 QOLを大切にしたPOSの実際


1.病歴のとり方,会話の仕方

 1.環境の設定
 2.対応の条件
 3.コミュニケーションのこつ 

2.観察,診察の仕方

 1.患者の入室のステップから始まる観察
 2.全身的な観察
 3.患者の反応を見ながら,聴きながらの診察
 4.自覚症を重視しての設問をする

3.検査の仕方

 1.患者が持参した検査成績を重視する
 2.検査の優先順序を考える
 3.specificなテストとsensibleなテストとを区別して選ぶ
 4.個人の基準値と年齢差による値の取り上げ方を検討する


 先にも述べましたが,ベス・イスラエル・ディコネス・メディカルセンターでは,レベルの高いケアが提供できると同時に研究もできるというように医師と対等の実力を有する看護指導者と,あとはプラクティカル・ナースという日本でいえば准看ナースか,高校卒業生に簡単なトレーニングを施しただけのナースエイドによってケアが提供されているのです。これまでナースの仕事とされていたものでも,訓練さえすればナースでなくてもできる仕事は大胆にナースから切り離しています。先にも触れましたが,たとえばベッドメーキングや全身清拭,排泄に関すること,患者の移動などはナースの手から離れていますし,

 

 

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