合併後,この2つの病院は,ベス・イスラエル病院がイーストキャンパス,ディコネス総合病院がウエストキャンパスとなって,1つの組織体として運営されています。2つの病院が1つになったのですから,機能もスタッフも1つの組織に統合され,業務を分坦しあっています。外科,循環器,ICU,CCU,救命救急センター,検査室などはウエストキャンパスに統合され,産科,日帰り手術部,一般外来,ガンセンターなどはイーストキャンパスに集中されました。小児科は廃止され,小児患者は小児専門病院に送ります。
もちろん,病棟も統合・縮小化が図られました。2つの病院を合わせると792床になるべきところを590床にしたのです。職員の大幅な配置転換と,人員整理が断行されました。ベス・イスラエル病院については看護婦数を多く必要としていたプライマリ・ナーシングをやめて,その上病床数も495床から351床に減らしたわけですから,400人もの看護婦が削減されたのです。
病院の統合はこの2つにとどまりません。ここにさらに少し離れた地区にある300床のマウント・アーバン病院,そして161床のニュー・イングランド・バプテスト病院,58床のディコネス・グローバー病院,63床のディコネス・ナショバ病院,234床のディコネス・ウォータム病院など5つの病院も加わって,"ケアグループ"という大きなグループを形成したのです。先のラブキン先生は,このケアグループのトップの地位に就かれました。
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