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 死かだれにでも例外なく訪れるものであること、自分自身もいつか死を迎えることを自覚し、自然のこととして受け止めることが大切であると感じました。
 心理面への援助として、症状コントロール、日常生活の援助など身体面へのケアと同時に心理面への関わりが大切であること、毎日のコミュニケーションを積み重ね、信頼関係を築いていくことにより精神的ケアにつながっていくことを学びました。
 チームアプローチについては、症状コントロールや心理、社会的なケアを考えていくうえでも、チームワークか大きく影響すること、同じ目的をもってケアしていくことの大切さを学びました。そして、そのチームは作っていくものてあり、カンファレンスなどで衝突があってもデイスカッションすることが大切で、コミュニケーションを避けていると問題解決につながらないこと、一つ一つのケースを通してチームができあがっていくことを学びました。
 今回2ヵ月にわたって緩和ケアについて学び、自分の行っているケアを振り返ることかできました。忙しさから十分なケアがてきないと思うばかりでなく、理想を持ちつつ、現状の中でできること、改善できることは何かを前向きに考えていきたいと思います。そして、ここで学んだホスピスケアのあり方、実習での体験、共に研修を受けた人達からの学びを今後のケアに生かしていきたいと思います。

 

おわりに

 今回2ヵ月にわたる研修に参加できたことは、多くの学びと貴重な経験になりました。
 2ヵ月もの長い休暇を下さった病棟の方々、講義をしていただいた先生、実習中いろいろな配慮と指導をして下さったピースハウスの方々、いろいろな準備をして下さった小田式子先生、金子祐子先生、共に研修に参加し、多くの励ましや支え、お世話になった20人の受講生の方々に、心より感謝いたします。

 

 

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