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グループホームの住まいに関する調査研究報告書


    グループホームの住まいに関する調査研究 3 横浜国立大学 大原一興 横浜市内における知的障害者グループホームのケーススタディー調査 −報告書− 1998年1月 横浜国立大学工学部


      グループホーム港北壱番館

1-概要

住所 横浜市港北区綱島西6-21-6

電話/FAX 045-547-8674

開設年月日 1997年1月1日

運営の主体 グループホーム港北壱番館運営委員会

支援、後援団体 なし

定員 5名

入居者数 男性4名

建物形態 木造2階建アパート 2棟のうち1棟全部分

2-開設まで〜現在に至る経緯

開設経緯 1993年6月 福祉問題研究会発足
グループホームをつくりたいという保護者が集まり、グループホームの勉強を始める
(現在の入居者のうち2名は、この時点から参加)
1995年6月 入居者募集
体験宿泊実施
1995年8月 グループホーム設立準備会設立
1996年1月 住居探し開始
1996年6月 入居者選考
1996年7月 グループホームの名称決定
1996年9月 現在の物件契約
1997年1月 開所

地域との関わり
・開所前、近隣住民にはグループホーム案内のチラシを配る 障害者に対する理解は得られたが、それと自分の家の近所にグループホームができるという事は別問題のようで、反対される
(以前から港北区内に作るという計画であったが、物件の都合上この地域になったので、地域住民にとつては急な出来事だった)
・入居者が地域の中の一人として生活していけたら、と考えている

改造点
1階−1K3室だった
全体的に改造
・壁を抜き、玄関を1ヶ所にする
・居室の押入れはクローゼット型のドアにする
・浴室、トイレは、車椅子でも使用可能にするため段差を無くし、ドアを幅広にする
バスタブは中に手すりのついた大きめのものにする

3-生活

生活日課
勤務先がそれぞれ違うため、食事時間などは基本的に時間内で自由にしている

生活状況
・洗濯は各自でする
・食事の準備、後片づけはすべて職員(ボランティア)がする

土日
開所
職員が把握した上で自由に過ごしている

行事
夏に旅行 など

余暇活動
入居者全員がソフトボールチームに所属している
月1回の練習や試合、合宿など

お金の管理
全員に通帳、キャッシュカードを作った
お金の計算はできないが、通帳に数字が記入されている事でお金の感覚を分からせるため
3名は自分でおろす事はできないが、1名は練習中
おろしたお金は各自で管理(1日1,000円でやりくり)

4-職員

職員数
常勤 1名(男性)
非常勤 1名(女性)

勤務時間 16:00〜22:00 宿直をして 6:00〜10:00
実際は勤務時間はないに等しい

ボランティア 夕食ボランティア 3名が交代で

職場等との折衝 お互いに状況を把握するために、連絡ノートで毎日連絡をとる

家庭との関わり 個別対応

5-入居者

主な収入
年金(2名)
年金+給料(1名)
年金+仕送り(1名)

入居費(月1名)
家賃 平均43,750円(居室の広さによって違う)
共益費 16,150円
その他

6-建築形態

構造、形態 木造2階建アパート 2階外廊下でつながる2棟のうち1棟全部分

規模 延床面積 124.6?u

権利関係 賃貸借権

家賃 月350,000円

住居概要
・居室 5室(うち3室は1K型でユニットバス、トイレ付だが浴室は全員共同のものを利用)
・職員室
・台所、食堂
・浴室
・洗面所 4ヶ所
・トイレ 4ヶ所
全部屋エアコン付

共有空間 食堂
食事、話し合い、テレビ・ビデオ鑑賞 などに利用

居室 家具は各自で持ち込み

便利な点
2階の居室が独立した1K型である
自立できる
帰宅時はそのまま各居室へ行く

不便な点 
・スペースにゆとりが無い
食堂と団らんの場が一緒である
・防音設備が無い
ストレスを発散させる事ができない入居者もいる
・2階に避難通路が無い
消火器などは置いてあるが、職員1名なので何かあったら困る

その他 浴室、トイレなどの問題から、入居者は知的障害者のみにしぼっている

グループホーム

港北壱番館

親元を離れ、この街に住み この街で生きたい・・と願うみんなの気持ちが一つとなり グループホーム「港北壱番館」が1997年1月に開所する運びとなりました。
グループホームとは、障害者が自立し、共同生活する住居のことを言います。4〜5人が、それぞれの考えを大切にしながら協力しあい、地域社会の支援を受けながら生活する場所の事です。
さりげなく自然に地域で支えあうグループホームを、よろしくおねがいします。

〒223 横浜市港北区綱島西6-21−6
TEL 045-547-8674

これまでの歩み
1993年(平成5年)6月 福祉問題研究会発足
グループホームの勉強会が始まる

94年(平成6年)6月 港北ふれあい委員会加入団体にグループホームのアンケート調査の実施

95年(平成7年)6月 グループホーム入居者募集
体験宿泊を実施
8月 グループホーム設立準備会を設立

96年(平成8年)1月 住居探しを始める
6月 入居者を選考
7月 グループホームの名称を決定「港北壱番館」とする

97年(平成9年)1月 開所















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