事例考察 (事例については匿名希望)
調査対象7 せいわホーム
名
称 せいわホーム
所在地 仙台市青葉区下愛子
設置年月 1997年(平成9年)4月
運営主体 社会福祉法人 千代福祉会
住居形態 アパート形式 賃貸
バックアップ施設 精神薄弱者更生施設 ますみ学園
世話人居住形態 隣居
認可形態 国による認可
定
員 定員4名 現入居者数4名
入居者属性 A 33歳 男性 療育手帳B (知的障害) B 40歳 男性 療育手帳A (知的障害) C 51歳 女性 療育手帳B (知的障害) D 49歳 女性 療育手帳B (知的障害)
仙台市西部郊外の住宅地に位置し、新築2階建アパート(各階8戸)の1階隅2戸を利用している。世話人親族所有のアパートで他の14戸は一般世帯が入居している。グループホームとしては男女混合型であるが、各戸2名ずつ男女が分れて生活している。2戸で延床面積は59.62?uであり、9.94?uの共用空間は敷地内の別の場所に確保してある。世話人宅のガレージの一部を改造し、台所と食堂を設けている。家賃は1戸5万3千円で1人当たり2万6千5百円である。 配慮して新築したので住戸には電気温水器、電磁調理器が設置してある。食事、団欒以外は男女各々の住戸で2人暮らしである。それゆえ、男女で入浴やトイレ、洗濯も別々となり、住戸に鍵もかかることから混合型でも無理なく生活できている。ただしワンルーム型のため個室となってはいない。10畳の居室は絨毯敷きで同じだが、飾りやカーテン等のしつらえ、部屋の使い方などで男女の違いが見られる。寝る時はこたつをよけて布団を敷くので不便だとの声が強い。居住者同志、生活の一体化、私物の混在など共同生活の色彩が強いことから2人の組合わせの難しい面も伺える。住戸の掃除、軽食等居住者に任されており、自活に対する空間的条件が整っていることからも、この形態は自立・独立への訓練的要素が大きな空間形式のホームといえよう。なお 、同室の居住者が入院してその間居室を1人で使用した経験をもつ居住者が個室に憧れているとの事である。 共有空間である食堂は台所も合せて6畳ほどの広さしかなく、4人と世話人が同席すると身動きがとれない状態であり、住戸のミニキッチンでは4人分の食事の準備が困難なため、急遽設置した無理が明確に示されている。 世話人は40歳台の女性で隣居型となっている。なお、平成9年4月からの生活のためかアパートであっても近所づきあいがまだ確立されておらず、挨拶程度とのことである。 |

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