事例考察 (事例については匿名希望)
調査対象1 将監ホーム
名
称 将監ホーム
所在地 仙台市泉区将監(市部住宅地)
設置年月 1995年(平成7年)4月
運営主体 社会福祉法人 愛泉会
住居形態 一戸建 賃貸
バックアップ施設 精神薄弱者更生施設 幸泉学園
世話人居住形態 通勤
認可形態 国による認可
定
員 定員4名 現入居者4名
入居者属性 A 56歳 男性 中等度 (知的障害) B 48歳 男性 軽度 (知的障害) C 42歳 男性 軽度 (知的障害) D 36歳 男性 軽度 (知的障害)
仙台市北部の住宅団地の一画に立地しているホームは、築20年の2階建借家である。延床面積は99.37?uである。居室は2階2室、
1階2室、
1階に居間と食堂がある。家賃は月10万円で4人が2万5千円ずつ負担している。 平成7年4月から生活しているが、当初は世話人が子供と2人で同居していた。当時は居住者が2階で2人ずつ居室で暮らす形態であった。しかし、狭いこと、気疲れ、入浴などで落ち着かない事等から世話人は近くの自宅に戻り、そこから通勤する形態に変更した。世話人が同居中使用していた1階左側の応接間と居室2部屋を使って居住者も個室生活となり今日に至っている。そのため、旧応接間のB居室は押入がなく、Bさんは気にしないで生活していると言っているが、寝具を片付ける場所がない。 このホームの空間の使い方の特徴は、6畳2室の続き間の襖を取り外し、居間コーナーと食事コーナーとして広く活用している。こたつとソファそれぞれ好きな方でくつろげるようにしている。また、各々の個室を、それぞれ自分の好きなようにしつらえ、自慢の賞状や、バイクや車のポスター、ジグゾーパズル等飾っている。自分だけの空間作りを楽しんでいる姿が生き生きと伝わってくる。各個室を見せてもらう時も、そばにきて色々説明してくれたり、質問にも楽しそうに答えてくれた。借家のためか、個々の居室で空間条件が異なっているが、以前2人で暮らしていたのが、個室になったこともあって、不満はほとんど聞こえてこなかった。客観的にみると、収納がない居室の存在や、急な階段等が目についた。4人は各々の個性を尊重しながら、電話係な ど役割をうまく分担して生活しており、世話人との関係も良好である。 |

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