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グループホームの住まいに関する調査研究報告書


    グループホームの住まいに関する調査研究レポート 1 北海道大学 野口孝博


      グループホーム光風荘

調査対象1 戸建住宅のグループホーム

名  称 グループホーム光風荘

所 在 地 北海道恵庭市島松

設 置 年 1996(平成8)年4月

運営の主体

住居の形態 木造1戸建住宅(2階建)

バックアップ施設 恵庭光と風の里

世話人居住形態 通い(隣接する住宅、40才代、女性)

認可の形態 北海道

定  員 4名

入居者属性 57才、47才、47才、42才、すべて男性

障害程度 軽度

住宅所有者 バックアップ施設長

住宅の家賃 一人当たり1万円/月(個人差なし)

住宅共用室 居間10畳、台所4畳、共用和室8畳、趣味室6畳

住宅個人空間 8畳×1室 6畳×2室、4.5畳×1室

立地条件 JR駅から徒歩10分の住宅地。

一戸建住宅を利用したグループホームで、居住者は4人、全員男性である。メンバーはみな仕事(菊の栽培場に勤務)をもっており、世話人の運転する事で通勤している。住宅は1階をすべて共用空間として使い、2階4室を個室に当てている。共用室としては10畳の居間、8畳の和室、6畳の趣味室がある。居間と和室は間のふすまを開け放して一つながりにしてつかっている。趣味室は現在木工関係の作業室、あるいは体験宿泊室として利用されている。居間にはカラオケやオルガンなどがおかれており、たまにみんなで遊んでいる。共用スペースには比較的余裕がある。

個室は、8畳、6畳(2室)、4.5畳と部屋の大きさがまちまちである。しかもこのうち2室には収納空間が設置されていないために、生活用品が部屋の中にあふれている。また8畳と6畳の場合にはベッドが使われているが、4.5畳室ではベッド利用が制約されている。個室空間の広さや収納設備などの面で問題のあることがわかる。










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