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事例 雑木林ファンクラブの活動内容

 

■対 象 地:横浜自然観察の森

■参 加 者:約80名(10代〜70代まで)

■募集方法:市の広報で登録会員を毎年募集

■組  織:

 

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■活動の背景

●当初は炭焼きや木製遊具づくりなどの単発、あるいはテーマを絞った自然環境の調査・管理・利用を行なっていたが、2〜3年間の活動の過程で、中心となる人材が増え、その結果、総合的で幅広い層を対象とした活動が可能となってきた。

●1990年に、広く参加者を募り「雑木林ファンクラブ」という年間登録制の会員制度をスタートさせた。

●1991年に通信誌を定例・郵送化し、勉強会・見学会なども開始した。1992年に分科会活動を開始し、活動の記録集を発行した。1993年に定期的な運営及び一般公開セミナーを開始した。

 

■活動の主旨

1]放置され荒れていた林で草刈りや間伐をし、その保護と復元を行ないます。

2]そのために必要不可欠な〔生産物の利用〕を楽しみながら、従来の方法と併せて現代的な利用法を編み出します。

3]雑木林の自然そのものを観察し、調べ、楽しみます。

4]雑木林の自然・手入れ・利用について見聞きし、学びます。

3]こうした活動を市民の手で行ない、そのための人材を育てます。

 

■活動メニューの例

1]植樹、伐開、下草刈り、落葉かき、堆肥づくり、苗畑づくり、枝打ち、除間伐など

2]草木染め、つる細工、炭焼き、炭火料理、木酢液、木灰利用、紙すき、キノコ栽培など

3]春の植物観察、林床植物調査、散策、測樹、照度測定、面積踏査、鳥相調査、昼寝など

4]各地雑木林見学、照葉樹林見学、各種勉強会、ゲスト講師、公開セミナー、記録集の発行など

 

●この事業は、まず、保全活動を行える里山フィールドを確保しなければならない。それには地元林業家や森林組合との協力関係を築く必要があり、末野のトンボ公園と同様に、モデル地区を1ヵ所つくり、徐々に信用度を高めて拡大していくようにする。

 

●また、それと同時に活動プログラムについて、里山保全活動をレクリエーション的に楽しみながらできるようにする必要があることから、BTCVをはじめ先進事例の詳細について調査を行なう。

 

 

 

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