オ. 関連計画
a. 秩父リゾート地域整備構想
●寄居町全域が特定地域に、円良田湖を含んだ一部の地域が重点整備地域に位置づけられている。寄居町は、このリゾート地域の入口部として重要な場所である。
b. 町の総合計画
●当会の活動に関わりのある公園緑地計画、観光レクリエーション計画、農林業振興の施策について概要を見る。
<公園緑地計画>
・都市公園は全体で15.7ha、住民一人当たりの面積は4.6m2であり、より一層の面積の拡大が図られている。今後の公園の整備課題は、町の西側に多く立地しているという配置の片寄りを解消すること、身近な公園の整備を進めることが挙げられている。具体的には、1]用土地区における花・植木ゾーンの形成と公園づくり、2]運動公園の整備、3]鉢形城跡の公有・公園化、4]かわせみ荘児童公園整備、5]市街地における小公園の確保、6]町内に散在する遊休地を借地等として活用した公園づくりなどが計画されている。
・トンボ公園を作る当会の活動はこの中で5]、6]に位置づけられる。
<観光レクリエーション関連計画>
・観光振興のための6つのレジャーゾーンとして、1]歴史の玉淀・鉢形レジャーゾーン、2]かわせみ河原レジャーゾーン、3]花・植木レジャーゾーン、4]桜・釣りの円良田湖レジャーゾーン、5]水とミカンの里山レジャーゾーン、6]スポーツとグレープレジャーゾーンが位置づけられている。
・その他、新しい観光資源の商品化と既存の観光資源の付加価値化、町の文化や自然と親しめるふるさと歩道の整備を進めることとなっている。
<農林業振興>
・農業については、1]生産基盤の整備と農地の流動化、2]近代的農業経営の推進と付加価値作物の創出、3]農業後継者の育成と農村集落環境の整備、4]絹の里の整備と観光農園整備の推進の4点があげられている。
・林業については、林道整備のほか、松くい虫の防除、森林の自然公園としての整備・活用があげられている。
カ. 開発動向
●ゴルフ場開発は、バブル経済期に県がリゾート法の重点整備地区としてゴルフ場凍結の規定をはずしたこともあり、無数の構想が乱立した。しかし、当会が設立した翌年の1990年には町がゴルフ場の新設を認めない方針を打ち出してゴルフ場開発は収まり、当時完成していた2ヵ所、造成中であった2ヵ所を併せて4箇所が立地している(図1-1-7)。