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2005年以降建造量の低下が予想され、メガフロート等新規需要の開拓が欠かせない

 

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生産性向上が進めば、2005年には平成8年の水準に回復が期待される

 

メガフロー卜への取り組み

評価・期待は高く、取り組みに向けての活動を

新たな海洋空間利用、船舶建造技術の応用として注目されている「メガフロート」について、アンケート等をもとに分析した。その結果、四国地区の特に瀬戸内沿岸地域は自然的・社会的・経済的条件ともにメガフロートの建造・設置に適している。

アンケートによれば、メガフロートの機能・特質についての評価は高く、関係業界や地域の活性化への影響についても、おおむね肯定的に評価されている。利用方法についても、多くのアイデアが寄せられている。そこで、四国地区において3つの利用案を想定し、仕事量への効果等を試算してみた。

四国地区においては、メガフロート建造の技術的能力は水準に達しているが、複数の造船所が共同で建造に取り組んでいく体制作りがこれからの課題となる。今後、「技術懇談会」(仮称)を設置する等、取り組みに向けての活動を始動させることが必要である。

さらに、メガフロートの建造・設置において障害となる事柄も見えてきた。細部の技術的問題解決や法整備については、中央ベースでの開発・調整によるが、他工法と比較した建造費、耐用年数、環境への影響等についてもさらに調査を進め、地域社会のメガフロートに対する評価を高めていく必要があろう。

 

 

 

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