8.3 水槽実験内容
実験は、各供試模型に対して規則波中試験、不規則波中試験を実施する。減揺機構については減揺効果の比較をすることから、作動状態及び非作動状態の2状態を実施する。計測は浮体運動を主体に浮体加速度、相対水位、係留ライン張力など計測する。
8.3.1 実験条件
実験は表8-2に示す内容を実施する。
(1)船型(TYPE-BO)
規則波及び不規則波中試験を実施し、波浪中応答特性を確認する。
(2)船型十減揺タンク上載型(TYPE-BO-ART8)
減揺タンク作動状態と、非作動状態についてそれぞれ規則波及び不規則波中試験を実施し減揺効果を確認する。
(3)水線幅減少船型+SLO-ROLタンク型(TYPE-BO-W2-SLR1)
SLO-ROLタンク作動状態と、非作動状態についてそれぞれ規則波及び不規則波中試験を実施し減揺効果を確認する。
(4)水線幅減少船型+制振装置型(TYPE-BO-W2-TMD)
制振装置作動状態と、非作動状態についてそれぞれ規則波及び不規則波中試験を実施し減揺効果を確認する。装置の台数は、4基搭載とし装置の作動台数を変更した実験も実施する。
規則波及び不規則波中試験での波仕様は以下とする。波向きは真横波(90°)とする。
・規則波
実機(波高=1.0m 波周期=3.0〜12.0s)
模型(波高=5.0cm 波周期=0.67〜2.68s)
・不規則波
波スペクトル:Bretschnoider-光易型
実機(有義波高=1.0m 有義波周期=4,6,8s)
模型(有義波高=5.0cm 有義波周期=0.89,1.34,1.79s)
・水深
実機 9.6m
模型 0.48m