シリーズ計算を実施したケースから以下のものを選定して計算を行った。
(1)BO
基本浮体形状
(2)BO-W2
水線幅変更
(3)BO-ART9
矩形減揺タンク上載
(4)BO-SLR12
SLO-ROLタンク付加
図7-10にROLL有義値が3deg、5deg.となる限界有義波高を示す。Roll有義値が3deg.となる有義波高は0.5m以上あり、Rollに関して目標値達成は可能と考えられる。SLO-ROLタンク付BO-SLR12の場合は波周期6sec以上で他より劣る結果となっているが、先にも述べたように、長周期域では水線幅変更タイプBO-W2に近い応答を現実には示すと考えられる。
図7-11にz方向加速度有義値が25gal、30galとなる限界有義波高の計算値を示す。限界有義波高が最も低いのはRollの同調周期である波周期6sec付近である。加速度限界を25galとした場合は最も良い場合でも限界有義波高が0.3mであり、この目標値達成は難しい。
加速度限界を30galとした場合には波周期6sec付近で限界有義波高0.35m、その他の周期では0.4m以上を確保できる。運用時の波周期が4sec以下程度と考えれば限界有義波高0.5mは確保できる。