2)苓北発電所
気象海象
・東シナ海に台風が入ってくるとうねりが現れ、うねりは2日間続く。
船舶入港状況
・現在までに石炭船(6方t級)が59隻、また200、499、699tの内航船も入ってくる。
防波堤
・台風時のWSWの高波浪を防ぐため、防波堤を建設してある。冬季の北西風による高波浪は半島で遮蔽される。
・2号岸壁は来年秋から稼働する予定である。
係留系
・係留系は、繊維索で、バウ6本、スターン6本、スプリング4本が基本である。
船舶動揺・荷役等の支障
・船舶動揺については、スウェイはない。東風では東に山があるので係留索への問題はない。
西風では船が岸壁に押しつけられるので、これも問題ない。
・風が強く、これによると思われる30cm程度のサーシ゛が起こることがある。しかし、固有周期付近約60s程度の動揺、及び土用波による動揺、これらによる索の切断はない。
・第1号機は平成7年12月から運転している。同様に1号岸壁も稼働してもう2年になるが、これまで係留索が切れた等の被害はない。
・当日停泊していた船(船名Energy Phoenix)は、オーストラリアのニューキャッスルから来た船である。
前日の波高は2mと高かった(入港基準1.5m以内)ため、タグボートの作業ができないので、長崎で待機し本日入港した。
・内航船ではヒーブが50cm程度に達することもあるが、石炭船では大きくなることはない。
・今年の梅雨時の強い南風の時に、サージが30-40cm、スウェイが20cmあったこともあるが、不安はなかった。
・石鉱船のスプリングが1本切断したことはあるが、石炭船では係留策の切断はない。