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6)波浪情報のあり方

「どの様な波浪・うねり・長周期波の情報があればよいとお考えですか?」との質問に対して、以下の回答を得た。回答は、長周期波に関するもの、波浪情報提供に関するもの、その他に分けて示した。

 

長周期波に関すると思われるもの

 

・秋田沖に発生源を持つ富山湾特有の寄り回り波(長周期波の一種?)、の情報も欲しい。(富山港、富山港湾運送)

・港内外の波浪状況(気象衛星等による観測情報)、寄り回り波の発生予報が欲しい。(敦賀港、北電)

・長周期波発生の予報及びそれらの波高、周期の予測情報。(能代港、東北電力)

・外洋波浪が及ぼす港内での副振動による長周期波の情報。(仙台新港、東北石油)

・清水港においては、台風等の影響でうねりが出ても、港内の表面は比較的穏やかなことが多い。しかし、底波と呼ばれるうねりが下層において発生しており、船舶に及ぼす影響は大きいものがある。ローカルではあるが、そういった情報が欲しい。(清水港、東燃)

・瀬戸内であるので台風の情報があればよいが、海面上の上下が観測されないのに船体動揺が大きいケースがある。(大分港、鶴崎海陸運輸)

・当港では、港外有義波に対する港内長周期波のシミュレーションを実施しており、揚炭岸壁係留中の石炭船荷役限界・係留限界を推定している。波浪情報をもとに、係留・荷役の可否判断の参考としている。(苓北港、九電)

 

波浪情報提供に関する要望

 

・富山地方気象台の予報は非常に抽象的であり、より具体的な数字で港付近の海面の波浪情報が欲しい。(富山港、日本通運)

・時間単位の波浪予報が欲しい。(輪島港、石川県港湾課)

・現在、苫小牧港の気象情報は広範囲のものである。もっと入り口付近の情報が欲しい。(苫小牧港、ブルーハイウェイライン)

・うねりについては把握できにくいので細かい情報が欲しい。(函館港、函館市港湾部)

・港内(岸壁前面)の波高及び周期のデータ状況が、港外の波浪状況と同様にチェックできるようになると良い。(八戸港、八戸港湾運送)

・波高、うねりを数値で表して欲しい。(小名浜港、小名浜石油)

・詳細な情報を望む。(浜田港、島根県浜田港湾管理所)

・波浪、うねり、長周期波の周期帯別に卓越する周期と波高が分かれば、支障時の関係が分かるのでは?(細島港、宮崎県港湾課)

・港内の情報もあればよいと思う。特に秋田港は川港なので。(秋田港、秋田海陸運送)

・港内の詳細な情報が欲しい。(直江津港、新潟県直江津港湾事務所)

・24時間の詳細な情報が欲しい。(下津港、和歌山石油精製)

 

 

 

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