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(2) 本研究への反応

西海岸も地震の多発地帯であるため、本研究に対する関心は非常に高く、部長をはじめとして技術者を含む5名がミーティングに参加し、さまざまな意見を交換した。

Los Angeles Portが近年受けた地震の被害としては、1992、1994に地震があり、裏込土が陥没し岸壁との間に亀裂が入ったり、トラックが落ち込むような陥没が生じ、桟橋に亀裂が入ったりしたとのことであった。

また、その時の復旧計画は補修の規模にも依るが、そのほとんどをConstruction & Maintenance Divisttonが行った。(大規模なものは国が責任をもって行った)

Construction & Maintenance Divisionの各構成員は非常時の対応メンバーとして位置づけられており、常に2〜3人の人員が事務所に詰めていて、非常時には各員が呼び出される。

Los Angeles Portの岸壁のほとんどは桟橋式の岸壁であり、ケーソン式の岸壁は無く、木造をはじめとするPilesが6000本以上存在し、その管理が大きな問題となっている。Pilesは、その半数が木製でその他の半数がコンクリート製で、その他鋼製のPilesもある。

平常時の維持管理での水中に関連する検査としては、前述のPilesの水中部の検査と、桟橋部の海底地盤の調査がそれに当たる。

Pilesの水中部の検査はダイバーを雇って調査を行い、海底地盤の調査は超音波計測によって行っている。(KONGSBERG(SIMRAD)社製の超音波測深器を用いているとのこと)

Pilesの水中部の状態が非常に重要であるが、ダイバーを雇うと水中での活動時間が限られコストが高くなるという問題に頭を痛めていた。ROVを調査に用いることは考えてはいない。これは水深が浅いことと、海草などが生えたりする場合にROVでは対応できないことによる。また、確立された技術でなければ導入できないとのことであった。

検査の間隔は、木製のPilesが1回/4年、鋼製のPilesが1回/年で、コンクリート製のPilesに関しては最近始めたばかりで、小型のボートで見回り等を行い、必要に応じて行っている。

これらの検査は、管理者側の作成したチェックリストに従いダイバーが行うもので、音響測定データとともにデータベース化されている。

データは、埠頭、岸壁、Piles番号毎に管理され、ひび割れや腐食の程度が図式で記入される。また、記入されるひび割れ程度等のデータの評価方法、基準も明記されている。

海底面の超音波測深は、技術関連の部署が行っておりここでは行っていない、また、浚渫作業については国の予算で行っているため、定期的ではなく不定期に行っている。全体を通してLos Angeles Portの施設管理を行っているConstruction & Maintenance

 

 

 

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