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8.2.1 PERRY TRITECH LTD.

 

(1) 会社の概要

水中機器の市場において、大型ROVで90%近いシェアを持つ、PERRY TRITECH INC.の子会社で、ヨーロッパにおけるPERRYの販売・サービスの拠点。従来の石油・ガスの分野だけでなく通信関係電子機器関連の分野まで、広い顧客を持ち、ヨーロッパのROVのニーズにいち早く対応している。

 

(2) 北海におけるROV等の水中技術の仕様・性能

当社は、本年度3週間に一台の割合で大型ROVを作っており、その盛況は近来に無い程である。北海の海洋石油産業は、一頃よりずっと活況を呈しており、Aberdeenの港にはSupport Vesselが舳先を連ねて係留されており、その数20隻以上である。WTI(West Texas Intermediate)で$15.0以上なら海洋油田開発が引き合うようになったのが原因とのこと。PERRYの倉庫にも我々が訪問する数日前にはROVが一杯あったとのことであったが、訪問時には海底に設置するパイプラインのフランジ接続部分のボルトアップ機械の設計試作品を紹介してもらった。また、National Hyperbaric Centereにて英国における人の潜水技術の現状(最大300mくらいまで)を知った。

さらに世界有数のダイビング会社であるSONSUBでは、Computer Graphicsと、VTRによる映像を用いた深海作業の容易化の技術開発の現場と、同社が保有している海底パイプラインの埋設機Flexjet(PERRY社製)及び既に11年以上使っているPERRYのROV;TRITONの原型も見せてもらった。水中作業を無人潜水機で実施することを当たり前のこととして技術開発を行っていた。同社は、イタリアのSAIPEMのグループ企業の一つでイタリアの市場にも対応しているので、ダイビングコントラクタとしてこのような技術開発も独自にできるのであろう。スウェーデンの複合企業KONGSBERGのグループ企業の一つのSIMRAD社では、水中カメラの現状を紹介してもらった。Tiの使用により従来の半分ほどの大きさの水中カメラが実用されているとのこと。また、浅海におけるソナーを用いたROVの位置検出方法(ROV Tracking)について担当者と如何に安いシステムを作るか議論した。また、Aberdeenの北約80km位に位置するPeterheadにて海底パイプライン敷設船"Adams Challenge"を見学した。この船も次の日には改めて北海に出て行き既に敷設したパイプラインの再埋設をやるのだそうである。

 

(3) 我が方調査に対する反応

SONSUBにて、映像とCGによる作業システムを非常に気易すく見せてくれたことおよび水中テレビカメラおよびソナー等の音響機器で実績のあるSIMRAD社にて、浅い水中におけるROV等の位置確認の方法について種々議論したことは大いに当プロジェクト推進に役立った。

 

 

 

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