日本財団 図書館


?B TIRカルネの利用

TIRカルネ輸送とは「国際道路運送手帳による担保の下で行う貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)」に基づいて行われる国際保税輸送をいう。

当保税輸送は、条約の保証団体(各国のトラック協会等)が発行する運送手帳(カルネ)により国境を越える。

この輸送は、

?@実運送者(トラッカー)が保証団体に対してカルネの発行手続きを行う

?A発行されたカルネを運送者が携帯し、入国税関、出国税関で提示する

?B税関はカルネの該当ページを切り取り、移動経過を証明する

というプロセスを踏む。

カルネ運送において、忘失等による関税支払い等の必要性が生じた場合、 トラック協会等による保証団体によるボンドにより処理がなされるので、T-1輸送のようなリスクをフォワーダーが負うことがないのが特徴といえる。

しかし、現地情報によるとカルネ手帳の作成には、ぶ厚い手帳形式となるため通常のタイプライターでなくカルネ用のそれでないと手間と時間を要する模様であり、T-1申請に比較すると、申請準備に長時間を要するとのことであった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION