日本海は海洋の分類では、太平洋の付属海で、その縁海(大陸の外縁に位置し、島や半島で不完全に大洋から区画された海)に属し、浅くて狭い対馬、関門、津軽、宗谷及び間宮の各海峡で外海と連絡しています。その面積は約100万km2で日本の国土面積(38万km2)の約2.7倍もの広さがありますが、地球上の全海洋の面積(36,106万km2)に占める割合は約0.3%にしかすぎません。
3. 海底地形
日本海の中央部には大和堆・北大和堆という海底の大きな高まりからなる大和海嶺という巨大な海底山脈があり、その麓を北方は深さ3,000mを超す深海の広大なくぼみである日本海盆(水深3,000〜3,500m)や南西部の対馬海盆(水深1,500〜2,500m)及び南東部の大和海盆(水深2,500〜3,000m)に取り巻かれています。
また、隠岐諸島の北方には隠岐海脚(海底の半島とか尾根にあたる地形)があって、大和堆につながり、能登半島北方や隠岐諸島の西方以南では陸棚が発達していて大陸側の狭い陸棚の存在とは対照的です。
これらの複雑な海底地形は、対馬暖流の流路に影響を与えるほか、各海盆内で深層水はそれぞれ固有の循環を行っているといわれています。
日本海の平均の深さは1,350mですが、最も深い場所は津軽半島の西方沖にあり、水深は3,796mで富士山が沈む深さです。
ちなみに、地球上の全海洋の平均の深さは3,795mで、最も深い場所はフィリピン東方のマリアナ海溝にある10,920mと報告されています。