天気のことわざ
○うろこ雲が出たら3日のうちに雨又は風
うろこ雲(いわし雲ともいう)は低気圧の前面に現れることが多いので、天気がくずれる前兆となる。
○風無きに雲行き急なるは大風の兆
発達した低気圧が近づくときは、地上では風が無いのに空の雲の動きが急である。
○レンズ雲が見えたら風が強くなる
レンズ雲は長円形で両端がとがり、凸レンズか豆サヤみたいな白色の雲である。この雲が現れると風が強くなる。主として秋から冬、早春の比較的に上空の西風が強い季節に現れやすい。特に低気圧の通過した後、大陸から強い北西風が吹き出すときに多く現れる。
○山に笠雲がかかれば雨、風の前兆
低気圧や前線が西の方から近づくと、これらに吹き込む気流が山にあたり、山肌に沿って上昇する。上空で霧の粒となって空中に浮かぶようになる。これを遠くから見ると菅笠あるいは帽子をかぶったように見える。
○海陸風の乱れは天気のくずれ
海岸地方では、一般に日中は海から陸へ、夜は陸から海へ風が吹く。この海陸風がきちんと交代しているときは天気が安定しているが、これが乱れるときはくずれ始める。
○丑寅(北東)は風の吹き出し
北東の風が吹き始めると強い風が吹き始める前兆といわれる。
○朝虹は雨、夕虹は晴れの前兆
朝は太陽が東にあり、その太陽光線を反射してできる朝虹は西空にかかることになる。つまり西の方に低気圧があって雲が多く、太陽光線を反射させる雨滴があり、やがて東の方に雨が降る。
夕虹はこの逆で、すでに雨域は東に去っていることを示すから、晴れの前兆である。
○島寄せすれば雨が降る
海水温度が空気の温度より高いと、気温の逆転層のため、光が屈折して通くの島が近くに見えることがある。このときは天気が非常によい時であるから、よい天気も峠でやがて雨の降ることが多い。
○月が赤いと天気変わる
低気圧が近づき、空気中の水蒸気が多くなるため月の色が赤く見えるのであるから天気は下り坂である。
○夜の稲妻は雨招く 夜鳴る雷は長雨
夜間の雷は、夏の午後日射によって起る熱雷と違って、前線(界雷)や低気圧(渦雷)によって起こるので、それらが通過するまで止まらない。