(問2)円偏波を利用した方法である。円偏波は空中を旋回しながら伝搬し、雨滴で反射されると旋回方向の異なる円偏波となって帰ってくる。これが空中線内のサーキュライザを通ると、送信波と90°方向の異なる垂直偏波に変換されて受信が困難となる。一方、一般の物標からの反射波はだ円偏波となって帰ってくるが、これはサーキュライザを通過しても送信波と同じ成分を相当含んでいるので受信することができる。また、雪についても、ほぼ同様の理由で軽減することができる。
(問3)A/Dコンバータとは、Analogue to Digital Convertorの略で、デジタル処理ができる様に、アナログ信号をデジタル信号に変換する回路をいう。
その主な種類はその方式により積分方式と比較方式に大別され、また、各方式にはそれぞれ幾つかの型がある。
積分方式………イ)電圧一時間変換型 ロ)電圧一周波数変換型
比較方式………イ)帰還比較型 ロ)無帰還比較型
第5章
(問1)
(1)相対運動表示(RM表示)
自船の位置(PPIの中心)は固定され、すべての物標は自給に対する相対的な動きとして表示される。そのため、自船に対する物標の動きを判断するのに適している。
(2)真運動表示(TM表示)
動いている物標は、それぞれの移動方向にその各々の速度に比例して移動状態が表示され、停止している物標や固定物標は、その位置に止まって動かない。したがって、移動物標と固定物標の識別が容易であり、ブイ等の固定物標を小舟と見誤ることが少ない。
(問2)
(1)ヘッドアップモード
自船の針路方向が常に画面の真上方向(0°方向)となる、いわゆる相対方位表示である。したがって、画面と視界との対比が容易で、大洋の航行に適している。