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に関する規定

(7)附属書第V章「航行の安全」

レーダ等の航海用具に関する規定

(8)附属書第VI章「穀類の運送」

穀類を運送する船舶に対する特別要件に関する規定

(9)附属書第VII章「危険物の運送」

危険物を運送する船舶に対する特別要件に関する規定

(10)附属書第VIII章「原子力船」

原子力船に関する規定

 

1.2 SOLAS条約に関する1978年議定書(1978 SOLAS PROTOCOL)

 

1976〜1977年の冬期に,油タンカーに起こった一連の事故を契機とし,IMO(国際海事機関:International Maritime Organization)は1978年にタンカーの安全及び汚染防止に関する国際会議(TSPP:International Conference on Tanker Safety and Pollution Prevention)を招集し,SOLAS条約に対し重要な数多くの改正を採択した。1974年SOLAS条約が未だ発効していなかったため,条約の改正を採択するにはいたらなかったが,会議は全世界の商船船腹量(Gross Tonnage)の50%以上を占めるような15ヶ国以上の批准があってから6ケ月目に発効するような議定書(PROTOCOL)を採択し,1981年5月にこの議定書は発効した。本議定書はタンカーの安全性の一層の向上(イナートガスシステムの設置,操舵装置に関する規則改正,レーダの設置等)と船舶検査の強化等が主な内容となっている。

 

1.3 1974年SOLAS条約1981年改正

 

1974年のSOLAS条約採択後,船舶に関する技術革新及び安全基準の強化に対する社会的要請等に対応し,IMOにおいて数多くの決議が採択されたが,これらの決議の整理統合を図るため,同条約に規定されている改正手続きに従って,1981年11月,ロンドンに於て拡大海上安全委員会が開かれ,66ヶ国出席のもとに,1974年SOLAS条約及び1974年SOLAS条約に関する1978年議定書の1981年改正が採択され,1984年9月1日発効した。

主な改正として

?第II-1章〔構造-区画及び復原性,機関及び電気〕及び第II-2章〔構造-防火並びに火災探知及び消化〕の両章を全面的に改正された。

?第V章〔航行の安全〕において,船舶に備える航行設備に関する新しい要件が追加された。

?第VI章〔穀類の運送〕の適用が,国際航海に従事する総トン数500トン未満の船舶まで拡大された。

 

 

 

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