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と、電線長予量計算に利用できるわけである。また更に、これらのデータを完成時データでフォローを行うと原価管理の最も基本的な部分ができ上がることとなる。

(・)仕様書完成システム

一般に仕様書の作成は、ワープロ、或いはパソコン(ワープロソフトを利用する。)で作業される場合が多い。これらは、標準の仕様書の文章、実績船の仕様書等をベースに作成すると効率がよい。

これらのシステム化した例としては、見積用データを元に機器の有無、仕様内容等で標準仕様書の文章を自動的に選択し、更に容量、台数などのデータをその文章中に埋め込むという操作を自動で行い、最終的に作成された文章を原案としてワープロ作業を行い完成させるといったものである。

(ヲ)見積システム

見積用データを使用して、自動的に見積作業を実行するもの。

すべての仕様内容に対して見積のデータを保有しておくのは困難なため実質上は、不足分は手入力により作業される形態となる。

その他計画作業全体として、引合オーダーの管理システム、作業の進捗管理を含め船型・性能計画、積み付け、貨物部割付計画等のシステムが利用されている。

これらの全体計画部分、船装、機関部等とのデータのやり取りが重要なので、システム化に当たっては他部門との協調が重要である。

 

 

 

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