序言
昭和58年度に当協会に海洋政策調査研究委員会が設けられ、委貝長には東京大学名誉教授の奈須紀幸先生にお願いし、引き続いて今日までご尽力いただいております。
発足から3年間は専ら欧米先進国の海洋情報の収集に当たり、昭和61年度からは太平洋地域における海洋問題の実状把握と情報の収集に調査研究の焦点をあてて参りました。
平成3年度からは同委員会を改組し、「沿岸海域利用・管理調査研究委員会」として沿岸海域利用と管理の分野において、わが国及び諸外国が直面している対外問題について実証的に調査研究を行うとともに対応の方途をさぐることとしました。
また、昨年度からは、同委員会を改め「海洋環境保全・改善調査研究委員会」として、海洋環境の保全、さらには改善におよんでいる諸外国の実態について実証的に調査研究を行うことになりました。
本報告書は現地調査に携わった委員の玉稿と参考資料を載録いたしました。奈須委員長をはじめ委員諸先生のご尽力に衷心より謝意を申しますとともに、本調査研究事業の実施につきまして、ご指導とご支援を賜った外務省、運輸省、資源エネルギー庁、並びに財政的援助を賜った日本財団に対し厚くお礼申し上げる次第でございます。
平成10年3月
財団法人 日本海洋協会