(2)SITTWE
RAKHINE州の州都SITTWE港はKaladan川の左岸に位置する。
鉄道はなく,東北方45KM内陸のRathedaungに通ずる主要道路1本の他,背後地を結ぶ道路は乏しい。YANGONとの間に国内航空路線がある。
ミャンマーの最北西端に位置し,バングラデシュとの国境に近くYANGONとの距離は海路530マイルある。
港湾施設はKaladan川に面する主桟橋,Minganクリークに新設された桟橋及びCherogeahクリークの主として沿岸就航船用の4桟橋よりなる。Kaladan川に面する主桟橋,Mttganクリークに新設された桟橋は外貿・内貿に兼用される。
輸出貨物は3,000〜4,000Tの船迄は内港錨地で7,000〜8,000Tの船迄は外港錨地ではしけ荷役されている。
付帯設備として港が専用する倉庫4棟(計4,000T),農業公社所有のライス倉庫35棟(計35,000T)及びトラクター,トレイラー,計量記録器等が主桟橋で使用される。
(3)KYAUKPYU
KYAUKPYUはRAKHINE州の西海岸Rambyieに島の街で本土間に架橋はなく,島内の道路網も限られている。YANGONとは定期航空便がある港は同島北西端に位置し,外洋から約12KM,YANGONとは海路約465マイルである。
Ngalapweクリークにある鋼製ポンツーン桟橋2基の内1基は古く,他は1986年ADB援助により設置された。また街の近くに鉄筋コンクリート製の突堤がある。全て沿岸就航船・内水航路船用であり,それぞれ400T程度の倉庫が付属している。
外洋からの入港航路は12.2Mの水深があるが,着岸施設付近は2.7M〜4.6Mと浅い。
(4)THANDWE
THANDWEはRAKHINE州西岸の地方港の内,最南に位置する。交通はAyeyarwady州西岸のShwedaungフェリーターミナルから道路がPakhineyomaを経由しThandweへ通じている。
港はBengal湾に近いMayo湾南岸にあり,市街からの道程は約35KMである。1基の鋼製ポンツーンが25Mの連絡橋と115Mの盛土の道で本土に接続しており,450Tの倉庫が3棟ある。側傍水深は6Mである。
ヤンゴンとは定期航空便があり,ロブスター等も空輸されている。
(5)PATHEIN
PATHEIN港はミャンマーの西南端に注ぐPathein河の河口から130KM上流の西岸に位置し,厳密には沿岸港ではないが,Ayeyarwadyデルタの中心的な都市の港である。幹線道路網によりヤンゴン、Pyayへ鉄道によりHinthada経由YANGONへ通じる交通基盤がある他,Ayeyarwady河,Chindwin河につながる水