(2)世界浚渫船保有状況調査
本調査は、作業船の中核である浚渫船について、世界各国の保有状況の変化を調査し、需要の動向を把握することを目的として行ったものである。
資料-3及び資料-4は、「World Dredging Minig & Construction」の3月号に毎年掲載されるデータを整理したものである。
当該データは、アンケート調査で対象範囲が限定されているようである。例えば、日本の浚渫船総数が1996年において90隻となっているが、我が国の現有浚渫船保有隻数は944隻である。(「現有作業船一覧1996年版」掲載8船種の合計隻数)
?@ Category Totals of Worldwide Dredge Fleets(資料-3)
この資料は、世界のドレッジャーの船種別保有隻数である。一部に異常な数値が現れているが(1992年の1行目、1993年の4行目)、1992年にカテゴリーの変更が行われているために生じたものと考えられる。
?A 浚渫船国別保有状況(資料-4)
このデータによると、世界の浚渫船保有総数は年度毎に大きな変化は無く、リプレースされたものが補充されているだけのように読める。もっとも、各国の工事量と作業船需要量との関係を考察するには、約2500隻の能力データ・稼働場所等を分析しないと正確な判断は下せない。当該資料には稼働場所に関するデータはない。
大多数の国の浚渫船保有状況に大きな変化が無い。むしろ変動の無いことが特徴的な事とも考えられる。特に増減のある国を抜粋すれば下表のとおりである。