日本財団 図書館


299-1.gif

 

1.4 バイオレメディエーション

 

(1)研究開発・実用化状況

?1970年代のスピッツベルゲンの事故をきっかけとして、バイオレメディエーションの研究開発を開始した。20年ほど前の事故時にバイオレメディエーションを行ったことはあるが、その後バイオレメディエーションは適用されていない。従って、ノルウェーにおいては現段階では、まだ実用化されておらず、物理的除去が主であり、政策的・社会的制約からバイオレメディエーションが対策手法の中に入っていない。ただし、政府を説得するための実験データを収集中である(5年前から海岸を対象としたラボテストを開始した)。バイオレメディエーションの研究目標としては、環境庁にバイオレメディエーションを導入させるためのデータ収集(拡散剤はこの方法で政府に許可させた)と各種プロジェクトを通じての栄養塩の評価である。SINTEFは栄養塩の評価をビジネスとして行っている。

?海岸等の開放系では現場の微生物を活性化させる方法が効果的である。石油タンク等の閉鎖系では、微生物を添加する方が効果的である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION