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(3)試験結果

本試験はフラスコ試験の集大成としての位置づけのもとに実施され、栄養塩の投入方法を一括・間欠に区分するとともに、潮の干満を導入した方法により実施した。

試験結果を表3-4-11及び図3-4-21に示す。これから明らかなように、培養期間15日の場合、初期窒素投入量に対応して向上した分解率が確認された。しかしながら、分解そのものは進まず、フラスコ試験のレベルには至らなかった。

この分解が進まなかった原因については明確にはならないが、その一つとして、潮の干満模擬の方法が考えられる。今回の試験においては、潮の干満模擬、特に干潮時にはカラム内から海水を完全に排出し、一定時間(6時間)経過後再び海水を注入したが、海水を完全に排出した際に、残存する微生物数が著しく減少したためと思われる。

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