29. CPA/TCPA … 観測者が定める自船からのCPA及びTCPAの限界を表す機能である。これは、追尾した単数又は複数の物標がこの限界内に入ろうと近付くとき警報を与えるためのものである。この場合において、CPAとは、自船からの最接近点であり、その時刻をTCPAという。
30. 物標の予測運動 … 自船の前方を横切っている、又は横切ることが予想される物標に関する状況をいう。
31. バッド・エコー … 追尾された物標であって、一時的に消失したようにみえたり、又は劣悪な表示のレーダー像であったりして、物標の追尾能力がないものに係る名称とする。
32. 消失物標 … 消失又は不明りょうになったことによりもはや追尾されていない物標に係る名称とする。
33. 対水安定 … ジャイロ船首方位及び単軸速力計対水速力の入力を使用しながら自船及びすべての物標が、対水を元として表示されるモードをいう。
34. 対地安定 … 陸のトラック又はセット及びドリフトの入力を使用しながら、自船及びすべての物標が対地を関連して表示されるモードをいう。
35. 予測衝突点 … 自船と他の物標に関して、予測された衝突発生点がある場所についての図形的表示をいう。
36. P A D … 予測された狭状況の区域につき定められた危険予測域(PAD)をいう。寸法は、自船と問題としている物標との間の速力比及び観測者により定められるCPA距離の程度によって決められる。
37. マップ・ラインズ … 観測者が水路又は交通分離方式を示すため線で定めることができる航行上の施設をいう。しばしば、ナブ・ラインズと呼ばれるこれらのラインズは、それらが移動するのを止めるために対地安定を要求する。
注*2:物標距離、方位、相対針路、相対速力、最接近点(CPA)又は最接近点時刻(TCPA)が関わる場合、これらの測定は、レーダー・アンテナを基準として行われるものとする。