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さらされることになり、現実的には煙突やマスト等の円筒状の障害物が避けられない場合がある。このため、事前に船体図によって全方向に対する最大損失を算出して、少なくとも損失が4dB以内になるように配置し、それによりメーカーと協議のうえ、最終的な位置を決定する。

図3・15は、メーカーが使用している損失算出資料の一部である。

? MF/HF用空中線から5m以上離す。

? VHF、NNSS、GPS、等の空中線から約3m以上離す。

? 磁気コンパスから3m以上離す。

注. 30m以上80m未満の長さの船舶の場合は、連続した固定磁性材料に対して1.5m、その端部に対して2mまで段階的に減じることができる。

? レーダー空中線の回転領域から離す。

? 煙突からの熱や煙、ほこりなどの避けられる位置を選ぶ。

? 激しい振動や衝撃を避ける。

163-1.gif

*:空中線の仰角が低い場合、特にフェージングや気象条件等により通信品質は不安定になり易い。実用上は通信可能であるが、いつでも通信可能とは限らない中間的な領域である。

 

 

 

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